現代日本と宗教

宗教とは

このサイトでは仏教の概要とその成立の背景にあるストーリーを紹介しつつ、現代の日本において宗教の持つ特性や日本人の宗教観について考えていきます。

宗教というと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
神、仏、聖人?

wikipedia

宗教(しゅうきょう、英: religion)とは、一般に、人間の力や自然の力を超えた存在を中心とする観念であり[1]、また、その観念体系にもとづく教義、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである。

広辞苑

神またはなんらかの超越的な絶対者、あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰、行事。又それらの関連的体系。帰依者は、精神的な共同社会(教団)を営む。原始宗教、民族宗教、世界宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)他、多種多様の宗教がある。

世界に「宗教」はたくさんありますが、その多くはわかりやすい言葉にすると「民族宗教」です。民族宗教とはある民族の固有の信仰、日本で言うところの神道のようなものです。俗語のようですが、ユダヤ教やヒンドゥー教が民族宗教にあたります。ユダヤ人やインド人固有の宗教、と言う点で民族宗教と言えるでしょう。

宗教学の用語で行くと「民族宗教」という単語は無く、宗教とは①世界宗教と②自然宗教の2種類に大別されます。ここでの分類は①世界宗教とは開祖が実在し、教義がある宗教のことで、②自然宗教とは、教祖が実在せず、明確な教義を持たない宗教のことです。三大宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)は全て世界宗教、先に挙げたユダヤ教・ヒンドゥー教は自然宗教に分類されます。ユダヤ教やヒンドゥー教は三大宗教と比べても知名度は高く、さらにユダヤ教はキリスト・イスラム教の前身でもある。あえて線引きがなされるのはなぜか、大雑把に言うと、自然宗教は地域の風土や気候、それらによる土着の習俗に大きく影響を受けるものであり、対して、世界宗教は開祖と明確な教義に由来するため世界規模で広範に流布しやすいと言う特徴があります。分類の境界は特定の地域に根付いた信仰であるか、他の地域に伝播しても生きる信仰であるのか、と言う点です。

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